バレエダンサー・音楽家・役者などの表現のために
効率的で疲れにくい「身体の使い方」は、同時に「癖のない」「なんでもできる」「自由な体」なのです。その概念は、役者でもあったアレクサンダー氏の周囲にいた役者仲間や演奏家、ダンサーに広まりました。医師たちにもアレクサンダー・テクニークは評価されるようになり、より広がっていったのです。
バレエとアレクサンダー・テクニークは、特に相性がいいと言われています。要求される所作が似ているためです。引き上げ、股関節のターンアウト、ポードブラが自然と美しくなります。それは演奏家にとっては抜ける音であり、役者にとっては、あるがままの自分の身体を認識できることであり、悠々と演奏や、芝居をし続けられる身体へ変化させていくのです。
ボディマッピングとは?
ボディ・マッピングはチェリストで音楽大学教授であるビル・コナブル氏によって開発されたものです。ボディ・マッピングは解剖学の主に骨について学ぶことで、誤用(使い方を間違える)による故障を防ごうとするものです。このボディ・マッピングの専門教育を受けた指導者たちをAndover Educators(アンドーバー エデュケーターズ)と呼びます。私はこのコースに参加していませんが、理学療法士としてレントゲンやMRIを数多く見て、関節モビライゼーション(可動域練習)を専門に学んでいます。教科書以上の知識と経験を持って、骨や筋肉以外の組織まで鮮明にマッピングすることで、普段の生活では気が付けない身体の機能をご紹介していきます。
イワシ整体Lab.のアレクサンダー・テクニーク
イワシ整体Labでは、いくつかある流派の中でパトリック・マクドナルド氏のものをご紹介しています。スポーツ整形の経験も活かし、特に「強い背中(Back)を作ること」を重視し、以下の5つの基礎原則としてを大切にしています。
丁寧なテーブルワークと基本課題となるマンキーのポーズなどをバランスよく行い、「古典」で「無骨」なアレクダンダーテクニックに混ぜ物をしない状態でご紹介し、必要ならば応用へ強く結び付けていきます。一部の教師によるテクニックの「宗教家」要素には興味がなく、クライエント自らが自分自身に働きかけていく姿勢を大事にしています。
また、アレクサンダーテクニックを改変・否定したミツヴァテクニックの教師との協働も経験しており、アレクサンダーで対応できない、もっといい手段がある場合にはそちらをご紹介いたします。
Funder(創設者): Alexander F, M
オーストラリア出身
シェイクスピア俳優。
30才過ぎの故障をきっかけに
テクニックという持論を展開。
俳優業に復帰に成功。
1955年亡くなる
当時としては長生き。
脳卒中も経験、
愛人さんもいたらしい。
イギリスへ移民
成功してからは
シェイクスピアの国、
イングランドへ引越し。
友達は有名人
テクニックは当時にしては画期的で
整形外科医などに
もてはやされた。
文章は呪文
1文が長く、関係代名詞を愛用。
原著は「難解」ではなく、
「読みにくい」が正解。
原著は3冊
「読みにくい」。
医療者としてつっこみどころ満載!
20世紀の「歴史の遺物」という
認識・理解が必要。
故障からの復帰へのプロセスそのものが
アレクサンダーテクニック
01
きっかけ「咽喉の故障」
練習していると、喉の違和感出現。
医師にかかると、「炎症だ、使い過ぎだ、休養せよ!」と。
02
いつまでも治らない「休む以外の方法論が欲しい」
休養すると声は復活するが、練習再開で再度症状出現。
再度、医師から休養をすすめられ、埒が明かない。
03
試行錯誤のはじまり「思考の転換」
自分が無意識に練習に自分に害を与えていると仮説を立て、
姿見の前で自己分析開始。
04
いくつかの原則の策定「テクニックへとまとめ」
分析結果をいくつかの要素にまとめ、原則(プリンシプル)とする。
独特の「作」「語」。流派によって数や内容は多少異なる。
「プライマリ-コントロール]
トリッキー(騙されやすい)ながら、アレクサンダーテクニックの肝。
頸椎と頭部が出会う関節に秘密・秘訣があるとされています。
トロントの学校の5つの原則
1:Recognition of the force of habit
⇒癖を普通に感じてしまうことを意識して
2:Inhibition and non doing
⇒抑制して、何もしないように
3:Recognition of faulty sensory awareness
⇒自分の感覚が嘘をつくことを認識して
④Sending direction
⇒体のつながり、道筋を大事に
⑤The primary control
⇒頭部と頸部の関係性を大事に
Patrick Macdonald's WORKS
Patrick Macdonald 1966
Patrick Macdonald 1980
In the 80's: Alexander Technique lesson by Patrick Macdonald
Patrick Macdonald 1966
音楽家への応用
施術者はアレクサンダー氏の直弟子の中で、
最も「手」が良いと評判のmarjorie barstowです。
彼女は世界中で愛され弟子が数多くいます。
数多くのyoutubeが残っています。
彼女はアレクサンダーの中でも
基礎練習よりも応用をサポートすることに
長けています。
身体の使い方で音も身体の負担も変わることを
ぜひご覧ください。

アレクサンダーテクニーク
料金のご案内
施術
60分16500円
問題解決のための思考方法を
ユニークな肩書の私から
ご紹介させていただきます。
ご感想
大田智美 様
アコーディオニスト
私は10年以上前のドイツ留学時にアレキサンダーテクニークの施術を定期的に受けていました。当時は20代で特に体の不調を感じることもなかったのですが、施術後の気持ちよさや体の軽さが毎回気に入っていました。
その後、腰痛等を経験し、より良い身体と楽器の関係性を考えていく中で、今回本当に久しぶりに施術を受け、まず体と脳が不調を知らなかった時の感覚を呼び覚まされたことに驚きました。ここ数年は痛いことに慣れてしまっていて、それとどう付き合っていくかに考えが傾いていたからです。施術で身体のパーツがあるべき所に整えられていき、自分が知らず知らずのうちに痛みを庇った動きを常態化していたことへの指摘や、それに対しての具体的なアプローチを経て、再び立った時の感覚は時間が逆戻りしたようでした。
その状態を作った上で、実際に楽器を持った時の姿勢を見てもらって助言を受け、自分の身体と対話しながら姿勢を探していくうちに、きっと自分一人では辿り着かなかったであろう、新たな「気付き」を得ることができました。どこかに痛みや違和感を感じながら演奏を続けている音楽家は少なくないと思います。そうでなくても、より良い響きや身体のコントロールを求めている音楽家にとって、アレキサンダーテクニックが新たなきっかけやヒントをくれる窓口になるはずです。
近土 歩 様
青木尚哉グループワークプロジェクト 所属 バレエダンサー・ バレエ講師
始めに仰向けに寝た状態で始まりました。首や頭、背中の位置について意識していくうちに、普段より遥かに緊張が解けていることに気づき、立った時には、体がどこか宙に浮いてるようにさえ感じました。バレエにおいて重要な引き上げも簡単にでき、印象としては既に引き上げという概念が不要なくらい自然に伸びている状態だったと思います。首を自由にした上で背中全体をしっかり開くと、股関節が綺麗に、そして素直に回せ、シャネなどの腕の使い方も、体で直感的に理解できたのが驚きでした。
同時に感じたのは、それらの感覚に辿り着くまでには恐らく施術を受ける側にもある程度の集中力が必要で、身体の中に意識を向け続けられる「自分の体との対話」がしっかりできる方でないと続かないかもしれないということです。
しかしながら、コンテンポラリーダンスの人もバレエ経験がある人も、自分の体をプレパレーションさせた後にくる初動の動機を考え直す、素晴らしいきっかけになるのは間違いありません。
藤原綾子様
アロマセラピスト、シンガー
私は10年以上前、アロマトリートメントの師匠から「操体法」という同じような思想の身体の使い方を教わった時に、アレクサンダーテクニックは聞いていて、本を数冊読んでいました。いつか受けたい。と思いながら、意外とアレクサンダーテクニックの実践者がいらっしゃらないので、10年越しの思いで今日めでたく受けてきました!!ライブも近いし、楽に無理なく思い通りの声が出るように・・・という目的で。
背中を広く使う。という感覚は、最初は戸惑いましたが、だんだん慣れてくるとわかるのですが、難しかったのが、首を緩めて頭をやや前&上方向に持ち上げる。というアレクサンダーテクニックの一番のキモの部分。頭って、5〜6kgあると言われています。
そしてそれが常に首の上にあるので、首を緩める感覚ってそもそも日常生活であまり得ることはないんです。
しかも重力は下に向かっているのに、頭を上に。でも力ではなく自然に伸ばす形で・・・
時々うまく行きますが、すぐに力が入る。これは自分でも苦笑してしまいます。
でも、うまくいったときは、自分でも驚くほど素直に”思い通りの”声がまっすぐ出るんです。
(あ、ちなみにMisiaを歌いながらやります^^)
思い通りの声が出る、って意外と難しいんです。私は。なので、とっても驚きましたし嬉しかったです。ただ、これって身体で覚えるのではなく、感覚をつかむことの方が大事なんです。
つまり、身体の状態は毎日違うので、身体の使い方として覚えると、妙な力が入ったり、結局うまくいかなくなるからです。面白いな〜〜〜。と思いました。
※アメブロより引用
A.K 様
ダンサー・ バレエ講師
アレクサンダーテクニークを初めて教えていただき、体に有効かつ簡単にできるセルフケアが増えました。丁寧な問診によりクセをしっかり理解いただいた上で開始されたのでとても安心ですし、より自分の体のクセや注意点がわかりました。
私の場合は背中に大きな彎曲(側彎症)があるため、ダンスをしていて、常に腰の痛みを抱えています。アレクサンダーテクニークでは体が(特に後ろ側)が引き伸ばされ、かなり長くなった感じがしました。日常から意識をする事でアレクサンダーテクニックを用いたセルフケアができることは私達ダンサーにとってかなりありがたいインフォメーションです。
クラシックバレエのようにターンアウトを意識した動きを日常的に行わないので、脚よりも頭、背中の効果をより感じました。
シマヲ 様
会社経営
「アレクサンダー・テクニークって何だろう?」
そう思いながらデスク仕事ばかりで体中が凝り固まっている私は、知識ゼロの状態で施術を受けました。普段から首・肩・腰への違和感を感じていて、座り方や立つ姿勢に対して「これが正しいんだろうか?」と、いつも気にしていました。
そんな私にイワシさんがかけてくれた最も印象に残った言葉は「身体が一番楽である状態」。それを首・肩・背中・腰・股関節と、身体の部分部分で何が一番ベストなのか?を、施術の中で教えてくれました。これがアレクサンダー・テクニークの極意だったのです。施術をして立ってみて、また施術をして立ってみて、それを繰り返しながら一番ベストな姿勢を探っていき、最後に立った時には、非常に楽な状態、ベストな姿勢を得た感覚がありました。
ただ、イワシさんもおっしゃっていましたが、対症療法ではなく原因療法なので、飽くまで施術は正しい姿勢をクセづけるお手伝いであって、普段から意識的にそれを維持することが必要です。でも、正しいか正しくないかを知ることはすごく大切なことで、寝る前や、ふとした瞬間にリセットすることができるようになりました。
自分の身体が元の位置に戻る感覚があります。私のように真剣に身体について悩んでいて根本的に治したいと思っている方は一度試してみると良いと思います。