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ARTIST

子どもは誰でも芸術家だ。

問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかである。

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プロフェッショナルのようにルールを学ぶことで

初めてルールを壊すことができる。

そう、アーティストのようにね。

パブロ・ピカソ

​子供時代の下地・発達

「小児は大人のミニチュアではない」
医療界のどの科においても、小児は特別な配慮があります。

バレエの勉強を2010年に始め、
カナダで会ったプリンシパルたちも引退し、
日本であった子どもたちは10歳が20歳に、
20歳が30歳になりました。
10歳から20歳になる10年間に
身体は大きくサイズがかわり、
精神的にも自立へ向けて動き出します。
20歳から30歳になる10年間に
​単純な身体能力のピークを通り過ぎます。
天才的、大容量の頭脳の持ち主たちが、
環境や出会いやライフイベントを経て
変わっていく身体を上手に磨いていきます。​

身体アートの世界では
良くも悪くも身体特徴や「人柄」が付きまといます。
また、レパートリーは音楽もバレエも
クラシックに加えコンテンポラリーまで広がり
多様性や変化への適応性が成長の鍵です。

昭和や平成の教育課程で見られた
一般化された機械的な指導は
子供のクリエイティビティや柔軟さ、
心身の健康を害するリスクをはらみます。​​
とかく短期的に「テクニック」を磨くことは、
熱心でまじめな彼らに「テクニック」さえあればいいと
誤解させることがしばしば見かけます。
既成概念に縛られない
子供一人ひとりの成長過程と特徴にあわせ、
「折に触れて」
自由な学びを楽しむことをお勧めしています。

「のびのびと」
「自然発生的に」
​自分で学ぶことをサポートするために

01

身体のサイズ、
脳機能が大きく
「発達」していく

02

モチベーションと
エモーションが
​何より大事

​03

褒められないと
続かないのなら
「不向き」

04

時間と愛情と
友達と先生に恵まれれば、​ほぼほぼ、幸せ

Professionalになるために
幼少期から育みたい力

​Ken Robinsonの教育論

バレエや音楽はサッカーや水泳のように
「教育の一部」として習う子供たち、
教養や趣味として「たしなむ・楽しむ」大人がいます。
すべてを「職業訓練」として受けるわけではありません。


プロを目指し研鑽していくことは

一見、失敗の繰り返しで過酷でチャレンジングな世界ですが、
アートを題材に自己研鑽することはとても貴重な経験をくれます。
そのことを前向きに教えてくれる動画を3点ご紹介します。

学校教育は創造性を
殺してしまっている

サー・ケン・ロビンソンは、人間の創造性を(弱めてしまうのではなく)育てていくための教育システムを構築している。彼のやり方はエンターテイメント性に溢れると同時に、我々の心の奥底に何かを強く訴えかけてくる。

教育に革命を!

ケン・ロビンソン卿の今回の講演は、2006年のTEDにおける今や伝説的となった講演の続編です。洞察に満ちユーモアあふれるこの講演で、ロビンソン卿は、型にはまった学校教育から脱却し、子供の個性を重んじる教育へと抜本的に変革する必要を説いています。そのような教育環境のもとでこそ、子供たちの生まれ持った才能は花開くのです。

教育の死の谷を脱するには

人の精神が豊かに花開くために必要な3つの条件と、現在の教育風土がいかにそれに反したものであるかをケン・ロビンソン卿が語ります。可笑しくも心動かされるこの講演で彼が示すのは、私達の直面している教育の「死の谷」をどうすれば脱することができるのか、どうすれば若い世代を可能性の土壌で育むことができるのかということです。


​ご両親に協力・配慮してほしいこと

留学やコンクールを目指すためにはたくさんの練習が必要になります。

テクニックや体力を作り出すために身体や脳の底力を養うことが必須です。

脳と身体が大きく発展していく子供の「特権」を最大限に生かすために

​多様な刺激、家族、同じ夢を持つ友人、休息、栄養などを大切にしてください。

プロを目指した子どもたちとその15年後
​(ドキュメンタリー映画より)

2010年頃のYAGP(バレエの国際的コンクール)で
プロを目指した6人の10代の子どもたちと、
その家族・先生やレッスンが描かれます。

公開から約15年ほど経過し6人のプロ希望者だった子どもたちは「アラサー」になり、
世界屈指のバレエ団のプリンシパルになったり、
バレエとは違う世界で生活していたり様々です。

​この映画を通じ一躍有名になったミコフォガティはモスクワ国際コンクールで金賞を取るほどに成長しバーミンガムバレエに所属しましたが、ハードタイムを経験しバレエダンサーとしてのキャリアを選んでいません。TEDに参加し振り返っている動画もあります。よかったら探してみてください。

​成長し続けるための
優先・着目するべきこと

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Exploring​

身体能力や精神的の広がりを持ち続けるために

「学び方の個性」を尊重した初期教育が必要です。

たとえば対面の算数や英語の授業で

教師は型にはまった「正答」を知り、

教科書を丸読みしたあとに、

生徒に練習問題を与え、生徒が誤答したとします。

「正答は〇〇です」という無機質な

問題解決のためのfeed backをくれない環境で

算数や英語を指導をされれば、

子供は丸暗記するしかありません。

そんな丸暗記は

12歳までの国内コンクールで通用しても

すでに紹介したアレックスのように

長い目で海外には迎えて貰えないと思います。

暗記だけで務まるほどプロの世界は甘くありません。

優れた身体性を競う体操や

奇想天外な動きでお客さんを魅了するサーカスではなく、

バレエを芸術監督や観客は見たいのです。

ターンアウトが甘い、体幹が弱い、

身体やアームスが硬い、足が上がらないなど、

定番の「〇〇できてない」からと

ストレッチ・筋トレをしようという考えは、

プロ組を見学してきた私には非常に短絡的回答だと思っています。

ストレッチや筋トレは手段や要素の1つでしかありません。

特に子どもたちには観察して考える力をつけさせましょう。

国内コンクールに参加している子供の動画を見るより、

海外で活躍されているいろんなプロを参考にしましょう。

2014年に始まったワールドバレエデイでは

毎年各国のバレエ団情報をアップデートしてくれています。

英語は最初は苦戦しても徐々に慣れるでしょう。

子供のスポーツ業界ではよくあることですが、

10歳頃までいくつかスポーツに触れて

身体ケアや技術の発展のさせ方を体得済みの場合、

異種目へ転向しても良い成績を納めます。

アートに理解や興味がある子がバレエをはじめると

メキメキと頭角を表すことがあります。

幼少期からバレエにふれるのならば、

バレエだから学べることにも着目しましょう。

​卒業生のコメント・軌道

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