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「能動的」に「模索」する力

Twitterで私が電子ピアノに



挑戦しているのを見て、

何がしたいの?と聞かれて、

私の学習過程をご紹介したいと思っていると

いうと、

伝わらないからと言われたので、

ここでご説明をします。



リハビリの理学療法士的思考です。

まず、リハビリは60分程度のセッションです。

例えば、週に一回60分しか関わらない症例がいたとします。

残りの時間はリハビリスタッフの

目の届かないところに患者さんは置かれます。

そこで、私たちの戦術は、

週に一度の60分に、

いかに多くのトレーニングを押し込むかではなく、

いかに残りの時間が有意義に過ごせるようになるか、

その作戦を詰め込みます。

また、その患者の生涯にわたって

自分自身が担当することはできないので、

他の担当者に変わっても困らないように、

もしくはリハビリ卒業してもいいように、

週1回の60分に関わります。



つまり、こちらから、「与えられる」形では

彼らは週に60分分しか成長しません。

しかし、最初の成長はのろくとも、

「能動的」に学んでいく力をつければ、

残りの6日23時間を

自ら何かしらの学習をしてくれます。

決まった動作だけが上手ければいいわけではない

「表現」をする場合には、

先生のコピーをしても、

どこかで「守破離」の「破」をしないといけないので、

技術的にも表現的にも模索する能力が必要です。




私の左手のドレミの練習は、

キチンとピアノの練習をしている方からすると、

頓珍漢でヘタクソ、そのものだと思います。

私の左手はもともと極端に不器用で、

345の指に関しては、

明らかに動かしにくく感じていて、

信用すらいていませんでした。

右手の方が利き手であり、

刺繍をしていたこともあって、

とても優秀だと認識しているので、

脳みそ的には左手は「コントロールできない指」という認識です。

そこで、毎回、ピアノの教科書通りの課題をしても、

私の、認識は変わらないと思っていました。

常に右手と比較しますので。

そこで、私の作戦は、

ピアノの技術そのものに捕らわれることなく、

まずは24時間、能動的に動ける、

「信頼できる指」にすることでした。

左手は日常的に使う手ですので、

少しでも信用されれば、

日常的に出番が増えて、

練習・学習の機会が増えます。

私の狙いはここです。

60分の練習以外の時に、

使い込んであげることでさらに上の課題をこなしやすくなります。



あくまでも電子ピアノに向かっている時間は、

新しいことにチャレンジする時間になっており、

どうやって能動的に、

動作を「模索する」というんですが、

「模索」する、サーチングするというプロセスを楽しむ時間です。

ドレミがきちんと引ける事よりも、

指が自ら、「音を探しに行く」、

「鍵盤に自ら触りに行く」様子が見て取れると思います。



え?? 全く演奏になっていないけど???

いいのです、今、演奏する能力はないのです。

それ以前の、指を信用していない状態なのです。

動作が「スカスカ」して見えるとき、

「自分の指ではない」と思うとき、

そこを無理して進むと、

先細りになります。

筋肉もキレイにつきません。

音も選べるようになりません。

あくまでも、パフォーマーになるには、

自分自身の身体がコントロールできることが大事です。

運動出力することも、

感覚入力することも、

納得する状態でできることが大事です。



施術していて、気になる点で、

身体性を演奏しやすいように変えても、

パーツの練習すると音が変わりますが、

全体演奏になったとたんに、

音が施術前と全く同じという人がいます。

何人か経験していています。

真面目な人たちで、繰り返す練習が好きです。

頭の中で身体が作れると思っている音しか、

演奏に使ってきません。

当たり前と言えば当たり前です。

持ちネタの中で音楽を形成してきます。

それでは、いつ持ちネタを増やすのでしょうか?

せっかく持ちネタを増やしても、

使ってきません苦笑。

これでは身体性が発達することも、

音楽性が発達することも期待しにくいです。

もったいないと常々思っています。



昨晩、左手のドレミをしましたが、

日常生活だけで、

左指だけでなく、左肩甲骨まで、

感覚が変わり始めています。

頭が日常的に回旋していることも

頻繁に気が付くようになりました。



より良く指を動かすには、

体幹や頭部ポジションは管理できた方がいいです。

もう少し、遠回り?に見える

身体的なショートカットをして、

ドレミの練習をしていこうと思います。

かなり破天荒な練習に見えると思いますが、

気が向くときにちょこちょこ続けていきます。




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