「身体の使い方」のノウハウ、今昔とアップデートの仕方
更新日:2022年1月10日
成田博士に興味を持ってyoutubeを見ています。
ここまで頭がいいとスゴイを通り越して、
ヤバい人な、モンスターだなと思います。
天才に興味がある方はググってください。
さて、本日はその成田先生が口にしていた内容の
ご紹介です。
最近のオリンピアンたちは、
昔のオリンピアンたちよりも、
遺伝的に優れていたわけではなく、
身体の使い方のノウハウが進んでいて、
その知識の蓄積が、
今と昔のオリンピアンたちの
身体能力の差を生み出している
こんな内容でした。
フィギュアスケートを見れば明らかです。
伊藤みどり選手がトリプルアクセルを飛べて、
スゴイと言っていたのは、、確か1980年代。
安藤美姫選手が4回転をやったのも、
2000~2010年あたり。
そのあと、浅田真央選手が出てきて、
彼女も引退して、今です。
女子ではこれくらいですが、
男子でいえば、
高橋大輔選手や織田選手の時代は3回転でOKで、
今は4回転をいくつ跳べるかで差が出てきます。
恐ろしい速度で進化しています。
この進化を成田博士は「身体の使い方」と
簡単におっしゃっていましたが、
これは「トレーニング業界」の進歩です。
筋トレすればいいよね、
効率的な筋トレって何?
筋トレだけしても、無理じゃない?
漠然と身体の使い方ってあるんじゃない?
脳を含めた神経系の事、理解しないとじゃない?
栄養・休養など「療養」分野が大事じゃない?
このようにして、
色んな角度からの試行錯誤の結果として、
今の知識体系があります。
未来にはさらに体系が追加されていくでしょう。
そこで言いたいのは、
①有名でも、古い先生はかなりの確率で「鬼門」です。
音楽・ダンスの関係を謳う先生方で、
(※先生とは医師や研究者です)
「そんなの今の整形外科やスポーツ業界じゃ通じないよ」
的なことはかなりあります。
大御所?ご意見番?的な立場の先生に、
若い先生が「それ、違う視点から見てみませんか?」
なんて、言える世界でしたら、
もっと発展していたのでしょうが、
残念ながら、その傾向は少なく感じます。
そもそも、一流の研究者さんで、
こんな多様なものをデーターで処理できるような、
優秀な先生は、
その道に進むので、音楽やダンスの分野に来ません。
研究デザインが複雑になるに決まっているのですが、
やけに単純化した研究デザインが多いです。
つまり、臨床応用の参考にしかならない、
下手したら、参考にすらならないです。
②新しい先生たちと組むのも「微妙」です。
というのも、古い先生たちのお膝元に長くいないと、
偉くなれないので、、、、。
考え方が優れている人は、外部に飛び出しています。
外部に出ている人なら、イケる可能性ありです。
③ソースにこだわって、常にアップデートしましょう。
これは当然なので、省けるといいのですが、
このソース、情報源がどれほど「怪しい」のか、
普通の人で判断できるのか、私はちょっと疑っています。
最近はエビデンスや解剖学という言葉が、
変に一人歩きしています。
キチンと研究レベルで見ていると、
国内論文は「残念」です。
あまり攻撃的ではいけないと思うのですが、
その結果が、上記①②なので、
思い切って書いてみますが、
脳神経系でも整形外科医師が行う研究を見ると、
「この人、わかってないな」
「リハビリチームやトレーナーと働いたことないな」
「自分の周りの研究者としか働いていないな」、
こんな風に判断しています。
それは、その人の研究や、それ以上のアイディアが、
すでにスポーツ業界やリハビリ業界に落ちているからです。
「今更、それ???」的なことがあります。
さらに「的外れでない?」「え??おかしいよ」ということも
ザラにあります。
というわけで、③は難易度があるので、
ご注意ください。
④それをふまえて、お勧めするのは、
元々「プロ」をきちんと、
故障とも多少「お付き合い」しながら、
「長く、年齢を重ねても」プロとして前線で働き、
今は、教えもしている「音楽・ダンスの先生方」です。
「タレンテッド」な人たちということです。
正直、研究者たちといるより、ずっと刺激的です。
身体操作の複雑性をよくよく理解されており、
実際に長く、プロをやっていらっしゃるので、
同僚が故障したり、リハビリしているのも多数ご存知、
もしかしたら、ご本人にも故障の経験があり、
それでも、きちんと復帰できた「優秀さ」があります。
もちろんアーティストとしての才能もあるので、
基本的に頭の回転がいいです。
天才過ぎるゆえに、繊細さだったり、
こだわりの強さがありますが、
それを知るのもまた、一興です。
あまりにもご自身と彼らの世界のギャップが大きいと、
俗にいう「天才のいうことは分からん」となります。
IQの世界でも20違うと、会話がキツイ、と言われています。
天才の言うことが分からなかったら、
それは天才・タレンテッドが悪いのではなく、
残念ながら、あなたの理解できる以上の才能の方であるという、
認識をするのをお勧めします。
中には説明上手なタレンテッドもいますが、
それは説明するという能力も高い、
タレンテッドなだけで、
そうでないタレンテッドもいっぱいいますし、
教えの経験がものをいう場合もあります。
ネットで情報収集できる時代ですが、
私の今までの勉強の中で効率的なのは、
やはり、タレンテッドないい先生に出会うことです。
これは「ご縁」「運」が必要ですが、
これは半端ない経験・知識を譲ってもらえるチャンスです。
そして、リアルに合うのがお勧めです。
なぜかというと、、、
品格やオーラなるものが、またすごいのです。
この体験は、特別です。
支配力という能力の存在に気が付かせてくれます。
以上、成田先生の一言が素敵ですという引用と、
そこから思うことを書いておきました。
