「重心線は○○を通っている」っていう話をするひと

私のところには少数しかきませんが、

人づてにこういうことを言う

「困ったさん」がいると聞きおよんでいます。

たしかに、私も困っているので、

この話が、一般人レベルでどれだけ意味がないのか、

どのレベルまで行けば、意味があるのか、

臨床的意義があるのか、

そこら辺を私なりに思うところを紹介します。



まず、教科書的には必ず重心線の話は出てきます。

何故なら、国家試験に出るからです。

教科書に必ず載っている理由はこれだけです。

臨床家たちの中では、これは、

学生の知識量を確認するために試す時、

とくに義足やアライメントの話をするときに、

ちょっと出てくるだけです。

その程度の知識です。

一方、義足を作る「技師装具師」たちからすると、

だから???っていうレベルの話です。

一般人の装具を作るんじゃないんだから、

一般人の基本なんて知っても、

それでしかないよね、

だって、僕たちの仕事をする人は、

義足が必要な人なんだからというぐわいです。



さて、バレエの解剖学的な本には、

どういう意味か、この重心線の話が出てきます。

「紹介」しているだけで、

その知識をどう使うのかには触れられておらず、

お飾りの知識、使わない知識に見えます。

え????

どこに重心を落とせって言ってくれている??

突っ込んでみますね。

「だから何???」

何のために、そこに重心を落とすべきなんですか?

落とさないとどんなデメリットが生じますか?

そもそも、全足底設置しているあの条件は、

ポワントを履くバレリーナに何の意味がありますか?

左右対称の意味はともかく、

側方から見た図の、体幹のところはざっくり過ぎて、

何の意味がありますか?

そもそも、重心ってどうやって測定されていますか?

どうでしょうか?

ツッコミ内容に答えられますか?


では、臨床家たちが、この知識をみて何を思うのか、

少し書いてみます。

基本、お飾りであることは間違いないです。

ダンサーや音楽家を相手にする以上、

オンバランス&オフバランス、

ダイナミック&スタティックバランス、

姿勢筋緊張とそのコントロール、

ここら辺の言葉の意味が分かり、

治療に応用できる人たち最低ラインです。

この土台に載ってこない人は、厳しいです。


まず、オンバランス、オフバランス。

基本的に、人間が立っていたかったら、

支持基底面と呼ばれるエリアに

体重心を落としてこなくてはいけません。

さもないと、倒れるので、

オフバランスでステッピング反応がでてきます。

倒れる方向に一歩足を踏み出すことです。

そうするときも、

ダイナミック(動的)に姿勢を制御していきます。

ここら辺が、「バランス」という言葉で表されます。


楽器演奏者はある意味決まった姿勢でいいので、

ピアノなら椅子座位で

同じ椅子座位でもチェロならちょっと変則、

オルガニストやドラマーはぼちぼち複雑、

こんな感じで、楽器によってパターンがある程度限定されるので、

その大枠の中で、細かい調整をしていきいます。

この時に、今更、

重心線は、、、耳介、肩峰、脊柱前面、坐骨結節、、、

無意味でしょう??

もっと細かいアライメント評価をします。

あの図を骨格標本に置き換え、

各関節がどこにあれば、いいバランスになるか、

そんなことを考えます。

アライメントの評価ってこういうことです。


さらにやっかいなのは、ダンサーです。

先ほど話した、オフバランス、

踊っているわけなので、

姿勢変更の連続です。

止まるとスタティック(静的)バランスの話になりますが、

それであっても一瞬一瞬で姿勢調節をしていますし、

ざっくりした内容で、

どうやって動作姿勢を評価しろっていうんでしょう?

というあたりが臨床家としての意見です。


ここ最近のブログはすべて、

「頭でっかち」は、損をするよという内容です。

「飾り」にもならない知識よりも、

もっと音楽やダンスに集中するべきです。

教師をする人にはある程度の知識は必要ですが、

基本的にはいい専門家とご縁を持っている方が得です。

究極の専門家には趣味専門家は勝てません。

リハビリを使いこなせる外科医と組んでいない

というマイナスは大きいのです。

そういう医師の知り合いからいろいろ学んでいる方なら、

うんうん、って分かると思います。

スペシャリストたちと働く事は

数日前にブログにしたのでよかったら見てみてください。


さて、姿勢について、脊柱一つ一つにも責任を持って、

どうこう言える、このレベルにならないと、

臨床家としては、「もう少し頑張りましょう」です。

その為に、筋肉の大小を習うのですし、

起始停止を覚えるのです。

ざっくりとしか起始停止を覚えていない人は、

改めて確認してみるのをお勧めします。


追伸、解剖学のクラスを3段階へ変更することにしました。

超基礎、運動学導入、臨床家向けです。

超基礎は、飾りの知識を寄せ集めます。

運動学導入で少し、仮説を立てる練習をして、

臨床家向けでは、より多くの仮説を立て、

そこから削っていくための評価のお話をする予定です。

もし興味があれば、お問い合わせください。

ホームページはまだ直せてません、すみません。




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