アレクサンダーのテーブルワーク
インスタに動画をあげましたが、
アレクサンダーの4つの基本フレーズを
仰向けで、治療テーブルに寝ている人に
やっていくワークを文章で紹介します。
仰臥位(仰向けのこと)のメリットは、
クライエントさん、生徒さん側が、
力を抜いてくれること。
理学療法士業界では、
「首の施術は慣れるまで患者さんに寝てもらえ」と
必ず指導されるように、
座った姿勢や立位では
首の周りの筋肉が緊張してしまいます。
緊張するってリハビリ用語なんですが、
簡単に言うと、
麻痺をしている状態「だらーーーーーーん」
とはしていないで、
力が少し入っている状態を言います。
適正に力が入っている状態だといいんですが、
力んでいると「緊張が高いね」「過緊張だね」とか、
こんな感じで表現します。
さて、なぜ、過緊張を嫌がるかというと、
ボディマッピング的に言えば、
適正にマッピングさせにくいんです。
力んでいる人に、
関節のつくりを理解させることは
難しいんです。
力んでいるから、
感覚が精密には脳に入っていかないのです。
ですから、適度に緩んだ、澄んだ状態で、
感覚入力をして、
正確な「頭と首が出会うところ」、
プライマリ‐コントロールの場所を理解させたいのです。
いきなり座位でも
腕のいい人と国際的に活躍できるダンサーの
組み合わせなら、それでも可能ですが、
そうでない人には難しいと個人的には思います。
難しいというか、
それくらい正確にマッピングさせたいので、
私はあえて、仰臥位のテーブルワークを始めにいれます。
グループワークのように、
正確性を望まれていない場合には、
座位でいいと思います。
ボディーマッピングを
アレクサンダーにミックスする人たちは、
腕やら、鎖骨に関してはとてもマップしますが、
誰一人として、
プライマリ‐コントロールの位置を
マップしているのを聞いたことがありません。
耳の高さだよとか、その程度はありますが、
ハンズオンの状態でマップしてあげないと、
プライマリーコントロールを手に入れるのが
大事と言いながらも、
その点を重点的に補助してくれません。
私のこだわりポイントです。
さて、話を戻すと、仰臥位のメリットは
プライマリ‐コントロールのための、
「首と頭が出会う場所」とマッピング、
理解して、自己調整しやすくなるためです。
こうしておくと、
残りの時間で、座位や立位、スクワットなどや
応用動作をしているときにも、
軽く手を添えるだけで、
クライエント、生徒さんが、
プライマリーコントロールを
かなりいい質をもって再開させれるからです。
私たち教師とマンツーマンでいるメリットは
高いクオリティで多くの成功経験を得られる事なので、
(それが自宅学習の基盤になるため良質である必要がある)
そこが一番、マンツーマンのおいしいところだと思います。
本に書いてありそうな説明を聞くよりも、
いっぱい体験した方が、
クライエントのためになると私は思いますので、
4つのフレーズだけ知っていてくれれば、
後のことは折に触れて説明していきます。
以上、仰臥位のメリットと、
そこを最初にやる理由でした。