声楽家さんから見たnon-doing
Twitterには、大変マニアな方がいて
面白いと思っていたのですが、
男性の声楽家さんで
アレクサンダーのこともよくご存じな先生と
知り合いまして、
とてもすてきなことをおっしゃっていたので、
ご本人の許可をいただき、
こちらでシェア&保存しておきたいと思います。
Twitter上で「脱力」について話していらして、
私がそこに面白いと思って、
呟きに混ぜていただいたのがきっかけです。
Luther-Hiroshi Ichimura先生の呟きです;)
アレクサンダーテクニークの始祖
フレデリック・マサイアス・アレクサンダーが
発声の不調に陥った原因は、
首の後ろの過度の緊張と言われている。
これは、当時の舞台俳優が現代よりも
声楽寄りの発声をしていた事に
起因していると思われる。
声楽の発声で長時間&長期間、台詞を喋り続けるのは、
大変な労力であり、消耗も激しい。
欧米では、声楽の発声は
決して楽ではないことが熟知されていたが、
アレクサンダーテクニークが
日本に紹介された当時、
日本では声楽=一番無理のない発声と
誤解されていたため、
脱力中心の理論展開になってしまった
のではないかと考えている。
恐らくアレクサンダーは、
声楽の発声に於ける声門閉鎖の、
会話レヴェルとの折衷点を探ったのではないか。
その推測を基にした私の理解では、
Non doing(やめる)を実践するためには、
力のバランスを取れるだけの筋量が必要な筈。
例えばポップスや演劇等、異分野の方々に
良く言われる事に
「筋トレやると硬くならないですか?」
と言うのが多くある。
この事から類推出来るが、
未だに声楽=負担のかからない楽な発声と言う
認識が根強いのだ。
この認識が改まれば、
アレクサンダーテクニークの理解も変わる様に思う。
以上です。
私が何かを書くよりも、
ずっと意味があるので、お願いして、
コピペさせてもらいました。
ちなみに、
先生は筋トレをきちんとできます。
無駄に筋肉つけるようなことはしない先生です。
ピアノでも、どの楽器でも、
故障の原因を力みに持っていくこと、
それ自体が身体の使い方だという認識で終わってしまわない、
人間の構造を理解してくれています。
だから、筋トレを推奨できているんです。
なにごとも深堀してこそ、面白いですし、
レベルアップできると思うのです。
歌わない私でなく、
歌える声楽家さんからの貴重なご意見でした!!