ダンサーにおススメスポーツ、ボルダリング
更新日:2021年8月30日
とてもご無沙汰しております。
仕事の合間にオンラインでオリンピック観戦しています。
とても面白かったのがボルダリング、クライミング、壁登りです。
以前から面白いと思っていたのですが、
オリンピアンたちをみてますます魅力を感じました。
垂直か、それ以上手前に倒れている壁でも、登っていきます。
身体能力として、
足腰の柔軟性はもちろんダンサー並みに必要です。
でっぱり部分に指を引っかけてぶら下がるので、
腕についてはダンサーさん以上に大変です。
体重もうっかり重くすると長時間のクライミングには不利です。
手「指」も足「指」も筋力が必要です。
特に面白いのが、体幹です。
壁にへばりついたり、
でっぱりからでっぱりへ飛びつくので、
一種の「ジャンプ」が必要になります。
そのジャンプの体制次第で勢いが付きすぎると
着地、次の引っ掛かりに指をかけても
勢いを制動しきれずに振られて落ちてしまいます。
いかに必要十分の体幹の動きをするのか、
キチンとイメージできてないと失敗します。
面白いのが、種目が3つあることです。
ひとつはスピードと呼ばれており、
垂直の壁をいかに早く登るのかを競います。
ブロックの配置は決まっているそうです。
事前にきちんと練習しておけば優位です。
二つ目がボルダリングと呼ばれ、
難易度の高い壁登りが要求されます。
セッターという方が大会ごとにルートを作ります。
ただ、このルートが唯一の正解ではなく、
他の技で登る選手もいるようです。
登る前に選手全員で下見をして、
あれこれ選手みなで相談をして、意見交換をします。
競技スポーツなんですが、意見交換している姿が印象的です。
三つ目がリード、4分間でどこまで高く登れるか競います。
一発勝負で、しかも上記の2種目と同じ日に、
連続4時間5時間とかで行われるのため、
この種目中にかなり疲労しています。
最終種目であり、メダルもかかっているので、
プレッシャーもすごいです。
実際に、ハイライトなどで見てもらうとすごく面白いです。
https://sports.nhk.or.jp/olympic/highlights/content/6d67128f-8c5b-43ac-a440-d7415effd813/
オリンピックでは男子が樽先選手が4位入賞、
女子では野口選手と野中選手が銅メダルと銀メダルでした。 さて、体幹の使い方を研究している私にとって、
壁際だったり、せり出している壁に対して、
体幹をどう壁側へ近づけるのか、
フックからフックへと飛びつくときの滞空姿勢の作り方や
そのダイナミックな身体の動きを
ちょっとした指先、足先でフックをひっかけて、
止まってみせます。
音楽家やダンサーさんたちの手足も素晴らしいのですが、
クライマーをみていると、それこそ全身をつかうので、
機能のすごさを改めて感じさせられます。
解剖学や運動学を学ぶ人には、
視野を広げる分析材料として本当にお勧めできます。
ご自身のパフォーマンスを底上げするためにも、
是非他部門の勉強をしてみてください;)
