ボディマッピングがビギナーに相性がいいわけ
ボディマッピングは国内では捉えられていますが、
実は違います。
ホームぺージのアレクサンダーの項目にありますが、
アレクサンダーのオリジナル、
直弟子たちはそのアイディアを使っていません。
ボディマッピングは
ビルコナブルという
チェリスト兼アレクサンダーテクニック教師が開発します。
基本的には、今でいうところの解剖学知識を
アレクサンダー教師として感じて、
自己開発したものです。
それこそ今のバレエやピラティスの先生や
音楽の先生が自分の専門性を磨く一つとして追加した、
オプション、選択肢の一つだったということです。
これがもともとのボディマッピングです。
こういう成り立ちがあるため、
ボディマッピングは解剖学を学び始めた人に良く受け入れられます。
ビルさんと同じ道筋をたどるので、
難易度的にも難しくなく入っていけるので、
勉強の入り口としてお勧めできます。
ビルさんのレベルでは基本的には骨のマッピングをして、
「動作を描写する」という点にフォーカスが当てられています。
「自分」の「人体」がどう動いているか理解する、
ここが到達点です。
「自分でない誰か」を理解するという視点は
かけているように感じています。
ですから、「自己」研究の道具としておススメしており、
他人を指導する先生クラスになると、
基本的には運動学をお勧めしています。
さて、そんなボディマッピングの深さは
運動学につながっていきますが、
リハビリ業界では「認知運動療法」という概念が
イタリア発祥であります。
コチラがボディマッピングの深掘り的要素を担ってくれます。
私はマジメに多数のレッスンを取らなかったので、
ざっくりとしか把握しておりませんが、
骨に限らず、筋肉などまで「マッピング(浅い意味)」に続き、
そこから、それの操作系である
神経系の認知領域に話が進んでいきます。
いかにそのコントロールたる認知を制御するか、
インプット&アウトプットの協調という話へ
面白い世界が広がっています。
2000年には流行っていたので、結構古い概念です。
ですが、基本的には今でも学ぶものがあると思います。
もし興味があれば、動画などでググってみてください。
本を買うのはお勧めしません。
というのも、言語で読んでも、クラスに行ってみて、
全然理解できていなかったと強く認識したからです。
文字を追うことだけでは見えてこないのが、
理学療法のくせ者的側面です。
さて、話を簡単な方に戻します。
ボディマッピングは簡単な触診の本に出てくる内容とさほど変わりません。
変わるとすると、
「ピアニストのための」とか、
「音楽家のための」と説明がつくものです。
これは、ある意味、著者の先生の強い主観・経験が入りますが、
それでも、
その楽器を操作するための手がかりをくれます。
複数の音楽の先生から、
「あそこがおかしくないですか?」という主旨の
質問をたくさん尋ねられるので、
そういう部分が多いという点で、
ボディマッピングはもろ刃の剣となる点を注意が必要です。
私は一応、何冊かボディマッピングの本をチラ見してみました。
DVD付きのボディマッピングというものが、
一番、ボディマッピングそのものを伝えていると思います。
ただ、応用をする能力がない場合には、
ちょっとうまみがない気しますので、
それならば、「音楽家のための」とか、
「ピアノのための」「フルートのための」シリーズがいいと思います。
シリーズと言っても、
同じ先生が書いているわけではなく、
それぞれの楽器経験のあるアレクサンダー教師が書いているので、
あるいみ「注意」しながら、
「吟味」して、読書してみてください。
先生方はむしろ「ツッコミ力」を鍛える材料として、
使えると思います。
意地悪なようですが、
問を立てる力、常識を疑う力は進歩する分野に
みを置く人には必要な条件です。
ぜひ楽しんでください。
