リズムと音楽は体幹でつくるといい
ピアノや弦楽器を主に担当するので、
吹奏楽などでは当たり前のことですが、
音楽は体幹から作るといいです。
手指が大事なのは当然ですが、
手指だけでの限界を見ることも多いです。
弦楽器は腕の使い方、
ピアノは指先や重さを利用するということに
演奏家は捕らわれやすいと思っています。
そこはたしかに一般人と違うので、
しつこいほどのトレーニングが必要です。
あるレベルを超えてきて、
音の響きや「品」や「存在価値」みたいなところに
話ができるようになると、
どうしても体幹の動きが必要だと
個人的には思っています。
体幹を微動だにさせずに、
演奏できる超一流も多数存在しますが、
彼らはタレンテッドという特殊生命体なので、
そこまでの才能を持ち合わせていない場合
(結構酷いことを言っています、すみません)
小手先、小さなパーツでの完成度をあげるよりも、
根源的、大きなパーツである、
体幹を操作した方がいい音に出会えると思います。
手指の痛み、不具合って誰しも経験があると思いますが、
その小さなパーツのポテンシャル以上のことを
過剰に要求すると、当然ギブアップするので、
その小さな、微細な調整をする機能を
最大限に生かすように、
もっと大きな前腕や、肘、肩、体幹が強ければ、
もしくは、動作をもっと負担してくれれば、
それでいいと思っています。
先日オンラインで初めてお会いする方で、
ピアノの話を伺っていました。
ご本人は手指の演奏が強引だという印象をお持ちでしたので、
いかに他に頑張っていただくかということで、
肩甲骨や体幹の話を
アレクサンダーテクニックをふまえながら紹介しました。
あらかた上肢の調整が済み、
音楽性の話になったときに、
正直に、ノリが欲しいと思いますとツッコミをいれ、
ミツヴァテクニックの紹介をして、
その練習の後、ピアノを弾いてもらったら、
方向性や演奏が、
(指からではなくて)自分の中から出てくるのが分かったと
コメントしていました。
今日、偶然DJの方の動画をFBで見かけて、
この記事を書いています。
彼らのノリ?、
音楽を感じてかけていく感じが、
丁度ピアノの方を思い出させてくれました。
お行儀よくすることで紡げる音がありますが、
身体を動かすことで紡げる音もあると思うので、
良かったらDJになった気持ちで、
ノリを大事にして、音を奏でてみてください。
きっと小さなヒダがいっぱいできると思います。
