一周まわって、ストレッチの話

更新日:2021年9月9日

リハビリ業界では

いまだに教科書に載っている「ストレッチ」。

今でも、電子カルテなどに普通に治療内容として、

「ストレッチ」ってよく見かけます。

ちょっと恥ずかしいですね、、、、リハビリ業界(苦笑)。

とっても、古くからある概念で、

関節可動域を拡大するために、

筋肉やそのほかの軟部組織(靭帯や腱、脂肪や皮膚を含む)に原因を求めて、

それの伸張性が上がれば、

関節可動域が上がるという、

至って原始的な?短絡的?な捉え方です。

これは、結構、長い間信じられていて、

ID(インディビデュアル、個別)ストレッチ、

筋肉一本ずつをストレッチしようという概念が

とてももてはやされた時代もあります。

Amazonだと、当時の本がまだ売っています。

https://www.amazon.co.jp/ID%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E2%80%95%E5%80%8B%E5%88%A5%E7%9A%84%E7%AD%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E9%87%8D%E8%A1%8C/dp/4895900940

ちなみに、1997年の本です。古いですね。


さらに歴史をさかのぼってみると、

シェリングトンという学者の相反神経支配の話になります。

彼はノーベル賞を取っていますので、説得力ありますね。


さて、バレエ界と音楽家たちの世界で

ストレッチのアイディアは別です。

バレエ界では、

静的ストレッチ不要論が定着しつつあり、

音楽家の世界ではストレッチが有効かどうかも

知られていないという状態です。


そんな中、そもそも、

ストレッチで何を得たいのかということを

まず定義したいと思います。

結論として得たい結果は、いいパフォーマンスです。

ストレッチはその「方法論」の一つです。

パフォーマンスは筋肉のいかんだけでなく、

中枢神経系の細かなコントロールとの

連結ぐわいの影響も受けるので、

そこらへんも考慮しなくてはいけません。



さて、細かい学術的な話や、

どれが教科書的に「正解か」というよりも、

私はどうとらえたら

日々の練習にポジティブに働くかという視点から言うと、

先日読んだ、インサイドバレエテクニックの

「モニタリングのためのストレッチ」という概念がお勧めです。

筋肉の必要な長さ、収縮能・伸長能、

そして、脳と連携している筋緊張の調整や

姿勢の影響をいかにうまく使うのかなどが大事です。

毎日少しずつ変化する体調や筋肉の変化をとらえて、

その時々に相応しいコントロールをしやすくするというのが

おススメなのです。


筋肉がもともと緩く、長めの方で、

プロダンサーでもレッスン前にストレッチしない人もいます。

ヒューストンバレエ団にいた飯島望さんが、

セブンルールというテレビ番組で

事前ストレッチはしない派ということをおっしゃっていました。

まあ、若いので、要らないという側面も考えられるので、

将来的にもずっと同じ意見なのかは分かりませんが、

とりあえず、取材のなかではそのように答えたようです。


音楽家は、ほぼほぼストレッチしていませんね苦笑。

ケア、手入れ、コンディショニングという概念が

あまり定着していません。

音楽家なので仕方ない気もしますが、、、苦笑。

もっと音楽家の有名な方にはそこらへんの

情報発信をしてもらえたらうれしいですね。

しかしながら、

音楽家がストレッチの概念を要求しないだけの背景はあるのです。

そこを加味した方がいいのです。

実際に治療に携わる者としては、

うっかり、筋肉の長さを上げてしまうと、

協調性のパターンが変わってしまうので、

そこら辺を理解しながらストレッチできないと

演奏者にとってコントロールしにくい手が出来上がってしまいます。

実際にプロの演奏家では

ルーティン以外のストレッチや筋トレを嫌います。

ウッカリ筋肉の長さを変えると、

いつもとコントロールが変わってしまって

「迷子」になるからです。


ストレッチは何のためにやるのか、

自分としてはどういう結論が欲しいのか、

そこを明確にしつつ、

ベストなタイミングやどの筋肉がどの程度伸びる必要があるのか、

明確にしつつ、

ストレッチをかけていくといいと思います。


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