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代償動作を生かすか、修正するか

代償動作を細かくとらえていくことができると、

次のプロセスに入ります。

それが代償動作をどうするかという問題です。

評価としては

Aという代償動作をする、

代償動作を分離するとBという結果になる、

ここから、

Aという代償動作を育てていくのか、

Bというレベルダウンするがアイソレーションが高い動きから

動作を再構築するのかを選んでいきます。



どんな判断基準があるかというと、

選ぶ基準にメリットとデメリットを洗い出す、

デメリットをカバーできる

対応方法を自分が持っているか、

1カ月での到達度合い、

3カ月を見越した改善度合い、

半年、遠い将来、どう育てていくのか、

それも想像したうえで選択します。

新しいことを学んでいける

変化に対応していくことをいとわないタイプの人と、

自分のやり方に固執してしまうタイプの人では、

到達できるレベルが違います。

そういう意味で、

一般論としてまずどちらがいいのか、

クライエントごとの個別性を加味したら、

どこを落としどころにしたらいいのか、

そういう視点で選びます。



中学・高校でガンガン留学する子供たちをみると、

レベルの差こそあれど、ギフテッドも多いので、

基本的にこだわっているのは、

自分への可能性、探求性だけであって、

アートに対して貪欲なので、なんでも挑戦します。

彼らには高い将来性も期待できるので、

多少お手間でも基礎をつけてあげて、

将来の選択肢を増やしたいので、

アイソレーションが高い動きをどんどん紹介して、

動作のバリエーションを増やします。

本人の好奇心と身体能力の高さは保障されているので、

代償方法を選択することは、ほぼありません。



逆に、代償方法を尊重する場合もあります。

それは基礎を積みかなさ寝なくてもいい、趣味の場合です。

彼らにとって、アートは趣味なので、

自分のできる範囲の表現をすることが楽しみです。

新しい事への貪欲さよりも、おもしろさにひかれるので、

身体性を伸ばしたいとそれほど思っていません。

故障しなければいい、という将来性を保証すれば、

巧緻的な難しさを乗り越える必要はないので、

のびのびとやれることを大事にします。



セラピストとして個別にかかわっていると、

このの判断、割り切り加減に悩むときがあります。

小手先の向上をめざすのか、

将来性を優先して基礎を積むのか。

ここを私は解剖学運動学バックグラウンドで見れますが、

バレエ・音楽の先生たちのなかでは

意外と短い期間のゴールしか見えていないのかなと思う

Twitterをチラリチラリ見つけます。

とても表面上のことに捕らわれています。

解剖・運動学を学ぶことで得られる事は、

そのバックグラウンドに可能性を広げる事であり、

妄想「手は足と似ている」とか、

抽象画や印象画のような解析??をしていると、

何のために勉強しているのだろうと思います。

のびのびと自分が学ぶのでなく、

のびのびと生徒さんを育てるためのはずです。

より一流の、王様プレイヤーを分析し、

フォローしていった方がいいです。

時々、ダンサーや治療者になり損ねたひとの、

パラレルワールドに引き込まれていく人がいて、

ちょっと書いてみました。

お気をつけて。


以上です。

代償動作を生かすか、修正するかの違いでした。




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