姿勢を直すことが難しい?
今回紹介するのは、
脊柱専門病院時代の話です。
姿勢を直すことは難しいのか?
我々の院内での答えはNO!です。
Yes!と答えれば、
患者さんは姿勢が治らないものだと、
諦める事に導きかねないからです。
だから、我々は可能な限り
多くの手段を用いて、
「ほら、姿勢って変わるじゃん」というのを、
彼らに示し続けますし、
めげそうになる彼らを支えますし、
彼らにそう思えるような環境を提供します。
結果、脊柱の手術後2週間で、
ほぼ9割がたの患者様は自宅退院されます。
その時、姿勢は入院時とは大きく違います。
何より、彼らは姿勢を自分で変えられることを
知っています。
アートの関係の方といると、
姿勢はメンタルからくるからという人に
ちょくちょく会います。
メンタルを示している場合もありますが、
そうでない場合もあります。
ただ、なぜか思うように治せない、
扱えないとメンタル扱いされます。
医療者として極論を言えば、
じゃあ、精神科にかかっている、
「鬱病の人は全員同じ姿勢なの?」
「もしくは、どのレベルで同じ括りにできるの?」と
質問してみたくなります。
「脊柱病院にオペに来てたみんなは、
全員精神科にかかっているのか?」
どうしてそんなに簡単に原因を特定できるのか?
というのが、我々からのコメントです。
「安易にA=Bという方程式を作るな」ということです。
どうして安易に方程式を作らないのか、
そこには意味があります。
これは医師にしか許されない
「診断」行為に関係ありますが、
診断されると、そこから治療方法が決まるからです。
A=Bで、この人はAと言っているから、B病。
B病への治療方法は治療ガイドライン上C。
じゃあ、Cという治療をしよう。
こういう話の流れが成り立ちます。
そうして、Cという治療が始まります。
原因を決めるということは、
治療方法を定めるために行われるのです。
さて、話を戻します。
姿勢の話をメンタルに持っていけば、
逆にメンタルの治療だけをすれば、
姿勢は改善されるのか?ということです。
この文章上、それはNOであることは明白です。
トレーナーでもダンサーでも、
腕のいい人たちは、安易に原因を限定しません。
いろんな可能性を視野にいれつつ、
どれから、関与していくのが効率的か、
慎重にテストを重ねます。
そして、それ以前に、
「自分の技術・技量で手に負えるのか」
ということに対して、とても真摯です。
そして、努力を厭いません。
難しい場合には、扱える人へ紹介をします。
姿勢は直せます。
覚悟というか、決意はいると思います。
ただ、ターザンという一般スポーツ雑誌でも、
普通に姿勢は直そうという話なんです。
それこそ、姿勢がいいねと
特別扱いされるバレエにおいて、
直せないのは、ちょっと、、、、。
やれるようになりましょう;)
トレーナーや教師は全力でサポートしましょう。
お勉強すれば、選択肢は広がります。
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