情報収集の方法論

先生方への解剖学受講をお断りすることがあります。

その記事の続きに書く予定でした内容がこちらです。

学生さんや愛好家でも、臨床家さんでも

「自己研鑽」の参考になればと思い、

普段意識していることを書いてみます。



基本的に現代において、

「本・雑誌」は、著者が書かなくても、

編集者さんが売れるように書いてくれます。

編集者さんはえげつない言い方をすれば、

売れればいいので、

母数の多い「一般人向け」に、

本や雑誌を構成していきます。

あくまでも目的は書面が売れていくことなので、

内容は専門家向けではなく、

一般人向けです。

物事をシンプルに分かりやすくまとめます。

医師やリサーチャーが文章を書くことがありますが、

整形外科医が書くものを読んだ限り、

なかなか苦笑するものが多いです。

複雑な人間の身体性を、

無理やり単純化させて文章を構成しているなと感じます。

あちこち切り落とし、

ダンス業界や音楽業界のノウハウに合わせるように

表現を合わせる筆者の努力を感じます。


整形外科は関節・部位ごとにスペシャリストが存在します。

その文章を書いている先生が

どの関節の、どんな疾患のスペシャリストなのか、

確認した方がいいです。

スペシャリストでない場合には、

医療界における、「一般論」でしかないので、

臨床家としての期待はしないようにしています。

また、整形外科医の中でも

「オペ愛好家」という、

オペ・処置(注射)にしか興味がない医師もいます。

「リハビリはマッサージしてればいい」、

「リハビリは看護師がやってくれる」、

「これ見てストレッチと筋トレしておいて(紙を渡す)」

とコメントすることが特徴です。

ちなみに、きちんとした整形外科医は、

腕のいい理学療法士や作業療法士を「お抱え」で持っています。

オペの後のケアやスポーツ復帰までの指導を

自分の代わりにやってくれる、

優秀なリハビリスタッフを育て上げ、

彼らを抱えています。



「ネット情報」も昔は参考にしていました。

参考にはなりますが、

基本的にそれはコマーシャル、宣伝、広報活動です。

知識や経験をシェアしてくれているという、

善意の側面も持っていますので、

その筆者さんの愛情と、広報活動、

どちらがモチベーションなのか次第です。

自分に都合のいい論文や記事を引用したり、

リンクする可能性があるので、

そこは冷静に見るようにしています。

ステキな先生方は、

「基本的に自分はAだと思っているけど、

BやCという意見もあって、

こういう経緯で、自分はAだと思っている。

未来将来確定するものではありません(苦笑)」

というような書き方をされます。


「論文」は

グーグルも上位に学術論文をあげてくれているので、

見つけやすく、便利です。

音楽家やダンサーのもので気を付けていることは、

基礎研究に見せかけた、

ただの少数の症例研究報告でしかない論文や、

主観(経験感想文??)を述べたものが多いことです。

ビギナーと音大生や国内ダンサーを比較した研究などを見かけますが、

それは、あくまでもビギナーと大学生の比較の話です。

大学生とプロでは、そこにもまたギャップがあり、

そこを捉え切れていません。

ここを補完してくれる位置にあるのが、

海外プロのプロ希望者向けのマスタークラスです。

指導方法も面白いので、そこも見どころです。

コンペティション・コンクールもレベルに応じて、

参考になります。


プロのパフォーマンスはyoutubeで見れます。

現場でみることとは大きな違いがあることを

十分に意識してみるようにしています。

それでも得るものが多いです。

ただ、若い生徒さんは「丸コピ」しようとすることがあるので、

紹介はしないようにしています。

先生の指導方針で見て良いかどうか、

そこは先生にお任せしています。


特別意識して情報取集するのは、

若い段階の指導です。

特に将来性と現在の能力を伸ばすのとの

比重・バランスのとり方が

いつまでたっても勉強になります。

出身国や流派の違いなども参考になります。

文化比較しながら、

共通点や相違点を整理していくことで、

本質やオプションの差が少しずつあぶりだせます。


また、これもある種の比較論ですが、

ダンサーであれば、身体障害のある方との比較、

音楽家であれば、盲目だったり、片手の演奏家との比較も

興味深い情報が取れます。

また、いろんな種類の発達障害や

タレンテッドたちの存在も面白いです。



ここからは、ご縁に恵まれたときにだけですが、

クリエーション、作曲、振り付けを作っている

プロセスを見学するのもとても面白いです。

生み出されていく瞬間や、

生み出したものを演奏家、ダンサーに伝えていく

方法論を見ていきます。

どう見せるのか、

どういう言葉をどのタイミングでかけるのか、

クリエーターたちが

ダンサーや演奏家の特徴をどうとらえて、

配役して、どう伝えていくのか、

ここが面白いところです。

譜面やノーテーションに載る前の瞬間が面白いです。



以上、簡単ですが、思いつくところをご紹介でした。






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