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指腕が動きやすい肩甲骨のポジション

動きやすいポジションってあります。

肩甲骨は上肢(腕のこと)の固定台、

アンカー(船のいかり)の役割をします。


一つは、学習した結果として、

各個人の脳と筋骨格系が

使い慣れているポジション。

これは人さまざま。


もう一つは解剖学や運動学的に

ここがいい、ここら辺がいい

と言われているポジション。

私がお勧めするのは、二つ目のこちら。

厳密にはここだと言い切れないのですが、

おおよそここらへんだよってあります。

機能的肢位って呼ばれているポジションです。



肩甲骨についてはここがあいまいです。

スポーツリハビリ的には、目安があります。

デニムのパンツにお尻のポケットがあるように、

背中にもお尻と同じようなポケットがあるとみなして、

そこに肩甲骨をしまいましょうと

お話しています。

たいていの人は肩甲骨の可動性の制限があるので、

ポケットの位置が微妙に変わりますが、

おおよそのイメージで大丈夫です。

そこにおいておくと、

アンカーとしての役目を果たすので、

腕や指の「使い」が簡単になります。



もっとマニアになると、

どんな役割を腕にさせたいかという条件次第で、

アンカーする場所を変えます。

そうすることで、

サポートしてくれる筋肉の共調が変わるので、

設定するこちらとしても

とても面白く、頭を悩ませるところです。

そうはいっても、

いろんな位置でアンカーさせることができるひとが、

万能という意味で最強です。

アスリートたちはこういうことができます。




ただ、ここに至る道で、トリッキーな部分は、

普段から使い慣れている方法から

離れなければいけないことです。

脳みそとしては、

今までの方法が「慣れているから」楽であり、

いろんな予測も立てやすいので、

新しいポジションに移ることは

不便でもあります。

音の響きが変わったり、

手の使い勝手が変わるので、

今までと同じ身体イメージのままでは

同じことができません。

そこを再学習していくことが必要になります。



整体をして、

すでに身体が知っているポジションの中で、

「楽」を求めている場合と、

合理的?な不慣れな楽を獲得していく、

二つの方向性でアプローチします。

私としてはシンプルで効率的な方法が、

故障を避けたり、長時間の練習に耐えたり、

老いを迎えつつも演奏を続けていくにはお勧めです。






 


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