楽器を演奏するための「正しい」姿勢はあるのか?

私はピアノや弦楽器やボーカルにご縁が多いのですが、

よく、正しい姿勢というの聞かれます。 教科書にある正しい姿勢は、とても「あり」だと思います。

楽器の持ち方も知らない人に、

こういう風に持つんだよ、立つんだよっていう、

全くの素人の為に、「正しい姿勢」があると思っています。


では、ある程度弾けるようになってきた人には、

それが通じるのかというと、

私はそこを疑問視しています。

否定はしませんが、万人に通じないと思うのです。


今回は楽器をテーマにするのでわかりやすいですが、

楽器はサイズが決まっています。

180センチの大人と150センチの大人でも、

大人用の同じ楽器,ピアノでもコントラバスでも扱います。

右や左に身体を動かさなくても手が届き、

力が入る男性もいれば、

手や背筋の力が男性ほど強く無い為に、

体幹を手元へ引き寄せる選択をする女性や小柄な人がいるでしょう。

だから、まずは、「性差」や「体格という個体差」があることを

把握してください。

そこを配慮しなくてはいけないので、

その配慮をするために、キレイな姿勢を崩すのは「あり」なのです



また、別の話でピアノの話ですが、

ピアノであれば、背もたれの話もあります。

お腹なお大きなお爺ちゃん先生は、

足を前に美よ~んと伸ばして、

胸椎で背もたれを上手に使って、

まるで、ソファーに沈んでいるように見えます。

あれは、あれで上手に体感を固定させることで、

末梢という手を上手に動かす「戦略」なのです。

個体差というわけではなく、戦略です。

お爺ちゃん先生たちはうまいので、

背中をまっすぐにして演奏してみてほしいとお願いすると、

きっと嫌がりながらもキレイに演奏できます。