top of page

祝日に寄せて、「毎日踊らないと、演奏しないと、へたになるのか?」

「アクティブレスティング」

積極的、休養という意味で、

休みを取ることを推奨する考え方です。

これは誤用や過用を防ぐ意味でとても重要視されています。

毎日の練習、例えば週7の練習が

絶対的にダメという意味でなく、優先順位の話です。


実際に何回か巡り合うことがある症例を紹介します。

整体と名前がついていて、

アレクサンダーもやっていると、

身体を楽に「動かす」ことに特化しているのですが、

身体を「楽」にしてと、時間をかけて夜に来る方がいます。

仕事のし過ぎ、練習のし過ぎ、根を詰めすぎ、

休むタイミングがないスケジュール管理の下手な方が

たいていやらかします。

60分やそこらの施術のために、

わざわざ往復それ以上の時間をかけてやってきて、

トータル3時間以上、プラスしてお金もかかります。

私がその時間と、お金があったら、

間違いなく、銭湯に行って、のんびりしてくるか、

おこうなどを焚いてヨガや瞑想、

もしくは、3時間分寝ます。睡眠負債の解消です。

お金を使うという意味でなら、

カラオケにいって、歌でも歌ってリフレッシュしてくるでしょう。

ボーリングでも卓球でも、

楽しく、レクリエーションとしてできることをやります。


私の施術は「疲れをとる」タイプのものでないので、

優先順位的には、アクティブレスティングを

してもらった方が効果があります。

できる事なら、連休や長期休みを取ることもお勧めしています。



日本人は休み方がヘタクソだということを

海外経験のある方たちは理解しています。

というのも、

バカンスの為に働いていると普通に豪語することが

許される国があり、

実際に、仕事の鬼的に働く人がいても、

それはその人の自由ですが、

全員がそうではないのです。

そして、そうでない、大半の人は、

充実した人生を送るために、上手に休日を作ります。

トロントにいたときに、

国立バレエ学校の話を聞いていたら、

夏休みは5月から8月末までの4カ月あげると、

身体がなまってしまって、取り返すのに苦労するから、

夏休みは2カ月になったという話を聞きました。

普段は寮に寝泊まりしている生徒たちも、

2カ月リリースされても、できる自己管理をして、

めいいっぱいリフレッシュしてきます。

自己管理さえある程度理解させていれば、

2カ月ぐらい明けても平気のようなのです。


リハビリにおいても、

お膝の靭帯損傷やら何か他のものにおいても、

ジョギングなどは2~3カ月で許されるのが大半で、

それくらいのブランクがあっても、

皆さん普通に復帰していかれます。

そのように持っていくのがスポーツリハビリです。


毎日やっていないと下手になる、

感覚がなくなってしまうという方には、

まぁ、感覚がなくならない程度に練習してくださいとお願いします。

ある種の習慣であったり、思い込み、失敗経験からくるものなので、

あえて、挑戦できる人には、

アクティブレスティングを薦めます。



数年前のオリンピック前に羽生選手は怪我をして、

氷の上にのらないまま、

イメトレ等で調整して、本番に臨みました。

それでも、問題なく、金メダルを取りました。

彼が特別なのは分かります。

彼ほどのスマートさがあれば、

自分の実力を鑑みて、

優先順位的に何を取捨選択すべきか分かっています。

そのスマートさがあれば、

節制や努力だけでなく、

何が必要か、整理して考えらると思います。

ぜひ、日々の仕事や練習に明け暮れるだけでない、

時間を持つようにもしてみてください。










閲覧数:28回0件のコメント

最新記事

すべて表示

外反母趾は仕方ないと思っているプロがたくさんいる。 ちなみに、プロとして困っていない、 外反母趾だからと職を失うことははない人です。 有名なダンサーさんたちでも、 有名な先生でも外反母趾の人はたくさんいます。 靴選び以外で困っている実感はないそうです。 これが現状だと思います。 リハビリとしてはプロで大人で困っていないなら、 「まぁ、様子見でよろしいですねー」と言っておきますが、 実際には、「うー

bottom of page