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私がダンスや音楽をやらないわけ

アレクサンダー教師で、

ダンサーや音楽家を見るんだから、

歌や楽器、バレエやダンス習ったらいいじゃんとか、

鍼やらエナジー系の話のニーズがあるから

やったらいいじゃんって

たまに(?)言われることがあります。

毎回苦笑していますが、

私は「遊び」ではやるとおもいますが、

「やろう」とは思いません、

今のところ、、、。死ぬまでは保証しませんが。



私を治療者・施術者として知っている人は、

私に「やってごらんよ」とは言いません。

むしろ、

「どうせやる気ないんだから無理にやらなくても」と

とてもあっさりしています。

理由は二つあって、

①そのコメントのとおりで、

私は「やる気」がありません。

②治療者たちは、

今更、私が「体験」したところで

治療・施術レベルが大きく変わるほど

私が「やんわり」、「ふんわり」したものでないと

治療者視点で分かるからです。



私に「やる気がない」のは

「すでにやっているプロフェッショナル達を

とても尊重している」からです。



私は国内で「西洋医学」の一部として

理学療法のライセンスを持っています。

ちなみに日本医療は漢方を除けば、

西洋医学一辺倒です。

鍼やマッサージは医療行為に見なされません。

医療現場でバリバリやる人たちは、

基本的に西洋医学でやっていきます。

東洋医学は自費の医療で私たちは提供できません。

教育を受けている頃は、ばっちり否定的に習います。



そんな環境にあっても、

私のカナダ時代のルームメイトたちは、

ナチュロパスというハーブや鍼を使いこなす

医師国家資格取得のための

メディカルスクールの学生でした。

彼らが、どれほど勉強して、

国家資格のテストを受けているのか知っています。

ナチュロパスはチャイニーズメディスンですが、

インディアンメディスンのアーユルベーダを

国内で生業にしている医師の友達がいます。

どちらも大変勉強しているのを知っています。

彼らの医療をオルタネーティブ(代替)と呼ばれていても、

彼らの専門性をとても尊重しています。

私がちょびっとかじったくらいで、

「私、ナチュロパス・自然療法知ってます」なんて、

あまりにも情けなくて言えません。



同じくバレエがあります。

私がバレエを素人の時から、

カナダ国立バレエ団の元プリンシパルたち、

お相撲さんで言うところの

最高位「横綱」に当たる人のレッスンを

見学していました。

実際にビギナーのクラスから、

プロやフリーランスが参加するレッスンまで、

好きなように見学させてもらっていたので、

どれほどの努力をもってプロになっていくのか、

女性なら産休・育休を過ごすのかを見ました。

そんな彼らを間近で理学療法士として見ているので、

どれだけハードなことを彼らやっているのか、

簡単ではなかった道筋は見ています。

「今更、私がちょっと習ったくらいで、

バレエの本質が見えたりしないよ」って思っています。

音楽に関しても、同様です。

「今更、私がちょっと習ったくらいで、

プロの音楽家たちの追い求める本質が分かったりしないよ」って、

はっきり思っています。

特にコンテンポラリーをやる方へは

古典とは違う高みを目指し、自分のスタイルを生み出すので、

古典をやる方とは違った角度で尊敬しています。

音楽やバレエの歴史や多数あるレパートリーを

おさらいしたりすることは時々(ごくまれに?)ありますが、

あくまで表面をさらっているにすぎません。

そのことを十分理解しています。



だから、私は「今更」「やらない」です。

彼らをあくまでもプロフェッショナルとして、

敬意を払うべき対象として見ています。

だから不用意に遊びでやるのは気が引けます。



最近知人からチェロを借りています。

チェリストの方が体験レッスンを紹介してくれて、

チェロに触ったら、とても楽しかったのです。

でも、誰かについて定期的に習おうかとは

今のところ思いません。

チェロと遊んでいるだけで、音が出るだけで、

充分私には楽しいです。 曲が弾きたいと思わなくもないのですが、

それの為の途方もない努力をする気はしないのです。



アマチュアのことを否定しているわけでなく、

たまたま、そういう環境で勉強してきたので、

そのことにエネルギーを注ぐくらいなら、

自分のプロフェッショナルな部分を

更に磨きたいと思ってしまうのです。

だから、私はダンスや音楽を多分やりません。

私には、私にしかできない、

マニアの部分をやっていくのです;)



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