解剖学とボディマッピングの関係性

施術をする側に立つとはっきりと違いが分かります。

解剖学はあくまでも基礎知識です。

死体を解剖して、オペの役に立てる学問ですので、

生きている人間の筋骨格系・動作系を扱い、

その修正をする治療者にとっては、

本当に「知識の断片」です。



ボディマッピングは基本的には、

目的をもって作られていることが多いです。

実際に私が読んだり、先日みたDVDもですが、

何か結論が先にありきで、

解剖学にそのよりどころを求めるという関係です。

「カラダはこう使うといいよ」、

「だって解剖学はこう言っているから」。

こういう算段です。

都合のいい事実を集めているという側面が残念ながらあります。

実際にDVDでもそれ以外の本でも、

科学的根拠が示しきれないことで、

経験論や今のところ正解とされている論理を

その根拠として利用することがあります。

なかには、諸説あるものの中から一つを選び、

それしかないように紹介することもあります。

これは「フェア」ではない。



ただ、運動学やスポーツリハビリをやっていると、

この二つの思考の形成はベストリゾルト(結果)を

もたらさないことを経験的に知っているので、

あくまでもフェアに、

ジェンガという積み木ゲームをするように

自分の実力のほどに合わせて、

安全にできることを推論して、理論を組みたてて、

ある種の「勝負」をしていきます。


解剖学もボディマッピングも学ぶ上でも、

この「勝負」に勝つことが大事ですので、

知識の「より集め」ではいけません。

これはどちらでも同じことです。

頭脳として、どういうときにどういう判断をするべきか、

最近でいえば、コロナウイルスが流行っていますが、

どうなったら、一番みんなにとって、

どういうベストな「解」が作れるのか、

その「解」は誰にとってどんなベストなのか、

ここら辺をふまえての「解」の立て方が

腕の見せ所になります。



また、同時に、自分の腕を磨くことが必要です。

ジェンカをするときに腕が震えては、

取れる積み木も取れませんし、積めません。

私の場合を例にすると、

私はマッサージがとてつもなくヘタクソです。

マッサージ師さんには恥ずかしくて見せられません。

ちなみに、ハリも打てません。

ライセンスも知識も無いからです。

私にあるのは、日本の理学療法学という範疇です。

音楽家さんなら音楽の経験とそれに伴って作られた身体、

ダンサーさんなら、同じように経験とそれに伴った身体性があります。

それが豊かであれば、

私がいろんな治療経験があるのと同じように、

豊かな判断ができるでしょう。



解剖学、正確には運動学を学ぶときに、

ご自身の経験をどれくらい客観的にみれるのかという、

ある種の実験だと思って、勉強してみるといいです。

教科書的に習っていることで、

盲目的に信じていたことが、

実は違ったということに、

ご自身の身体を通じて巡り合えます。

そうした結果が、ボディマッピングとして、

体の中に刻まれていくと思います。



最後に宣伝です。

私は解剖学やボディマッピングを教えるのですが、

その時は基本的に、知識を脳みそに追加するのではなく、

整体するときに、骨が動くのを分るように、

その関節の動きを説明して、

脳と身体で動きが理解できるようにします。

そうしておけば、セルフケアできるようになるからです。

そいういうクラスをしています。

もし興味があれば、

解剖学のクラスを取ってみてください。



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