身体が楽器の一部となれるか否か。

一般常識でいうと、楽器は体ではありません。

楽器は、体に接続されるもの、道具です。

私にとっては、体も楽器の一部なんです。

いい音を出すために必要な「パーツ」なんです。

だから、楽器同様に手入れをしてほしいし、

どういう風に扱えばいいのか

演奏家には知ってほしいです。



クイズです、「道具は体の一部になりうるか?」。

リハビリ業界ではイエスです。

義足や義手を上手に使いこなす人、

彼らは義手や義足を自分の体の一部だと、

脳みそが認識しています。

無意識で操作可能です。

何かに触れている、体重がかかっていると、

彼らは意識を配らずともそれが分かります。

ちょっと動けばどんな素材に触っている、

体重をどれくらいかけているかもわかります。



音楽演奏家はこれができますか?



ちなみに前回登場のエルダンは最初ダメでした。

ダメではないけど、イマイチでした。

身体の調整をしてもピアノを実際に弾いてみるまで、

どんな音が出せるかわからなかったです。



体の一部に認識できるレベルの人だと、

いちいち楽器に触らなくても、

普段から毎日触っている自分の楽器なら、

こういう音が出せそうだとわかります。

それが出したことがない音でも、

こうなりそうだと見当がつきます。

自分の脳みそとその楽器がつながっているので、

フィードフォアード機構で、

予測ができてしまうんです。