
音楽家
音楽家はダンサーと比べると長い時間をかけてキャリを築き、
また、教育の過程でセルフケアの意識も薄い為
若年でのスキルアップよりも
練習量の増加に伴う故障のケアにいらっしゃる方が多いです。
なるべく深刻化する前にご相談ください。
Joy of Learning
ーーー些細な整体や認知で音が変わる体験をーー
施術者はアレクサンダー氏の直弟子の中で、最も「手」が良いと評判のmarjorie barstowです。
彼女は世界中で愛され弟子が数多く、youtubeが残っています。
ちょっとしたことで音が変わっていきます。
身体の負担が減っていきます。
音が出せる自信があれば、焦らず力まずに済みます。
同じフレーズを繰り返し練習するのはいいのですが、
何故音が出てこないのか
いろんなことを試してみましょう。
ダイナミックタッチ(自己拡張)
これは音楽家にとって欠かせないコンセプトの為、紹介しておきます。
神経系リハビリでは一部の人に知られている、有用性の高いコンセプトです。
詳細は治療者や教育者には知る価値がありますが、
奥が深いので、たとえ話で紹介します。
だいたいどんな人でも自転車に乗れると思います。
自転車は自分の身体ではなく、神経も通っていません。
乗り慣れるまで練習が必要ですが、学習が進み、「なじんでくる」と
アスファルトでも砂利道でも山道でも砂浜でも走れます。
自転車は自分の身体ではなく、運動神経も感覚神経もありませんが、
まるで自分の身体の一部とみなし操作できてきます。
慣れてくると、片手運転、両手離し、
アクロバティックなこともできるようになる人もいます。
同じように楽器を「自分の体の一部」として操作してほしいのです。
音だけ聞くのではなく、楽器がどう動いて、どう響くのか、
自分事としてとらえて頂けるといいと思います。
この「フィッティング」を上手に要領よくこなし
目先の一時的問題解決だけでなく、
長期的に練習量を増やしテクニックが必要なシーンでも
上手に問題を自分で「さばける」ようになります。
また、そのレベルになれば
問題が解けなくても、オンラインコンサルで
問題の捉え方を整理するサポートをうけるだけで
解決していけます。
楽器別
トラブル解決の糸口
いろんな楽器の方とご縁がありますが、
私自身が楽器演奏しないので
いまだに楽器の名前と特徴、操法をクライエントに確認しながら
問題解決を進めていきます。
まずは「フィッティング」、
身体拡張する基礎を整体しながら、案内していきます。
楽譜が「読める」&音が聞こえる
楽譜を「読む」。
この過程を丁寧に真摯に向き合ってくれれば、
基本的に故障からの脱出は早くできます。
また身体的成長も速くなります。
一方、機械的にこの作業をやる癖がある人は、
時間がかかります。
お菓子作りと同じです。
レシピ通りにやっているはずでも
おいしくない。
レシピに従いながらも、文脈を読む、
どうしてそうなるのか、味付けや段取りなど
その内容を読み取りながら
実際に手を動かすことが大事です。
音楽家は「味」でなく「音」に注目します。
演奏会やテレビで見ながら聴くと、
音の傾向を予想できるときがあると思います。
動作と音は比較的結びつきます。
動きに詳しくない音楽家さんにとっては
音色に忠実に従うことが
解剖学やボディマッピングを経由するより
効率的で、伸びしろが大きく取れます。
ボディマッピングや解剖学学習への苦言

肘・手指のセラピストは
どんなに恵まれた環境にいても
若くても30代以上
リハビリ臨床経験的に、単純な関節可動域練習・ストレッチ・筋トレではなく、「コンペティティブなスポーツ復帰組」をスーパーバイザーなしで一人で担当させられるのが肩から始めて3~5年、そのあとに肘周辺、手指と手首、前腕を含めた肘という段階を経て、2周目・3週目へすすめていきます。「スーパーバイザーの下で」ある程度の「症例数」と「時間」、3条件が必須です。
そこまでの苦行的研究には尋常ではない向上心がないと、手指はまともに担当できません。普通の病院勤務の医師やセラピストたちが筋肉の名前を憶えていても音楽家の問題を満足に解決できないのは、音楽家さんたちがご存じのはずです。
「この事実をふまえても、解剖学やボディマッピングに時間を割くのに意味があるのか?」理学療法士として先輩にスーパーバイズしてもらい、その後スーパーバイザーしている私としては、とても懐疑的です。
ボディマッピングや解剖学のニーズがありますが、
アレクサンダーテクニック同様に
ミスインフォだと思っています。
「寄り道」的に学ぶことは賛成ですが
「それ以上の価値」を出すのは
専門の治療家になるためのトレーニングなしでは
現実的ではないでしょう。
テクニック改善のために
日々の生活で気を付けててほしい事
留学やコンクールを目指すためにはたくさんの練習が必要になります。
テクニックや体力を作り出すために身体や脳の基礎体力を養うことが必須です。
学生さんたちは身体の使いかたと音の探索をすることで
故障の復帰につながりやすいですが、
アカデミックに優れていることに重きを置いてきた演奏家は
視野狭窄がちで故障からの復帰に時間がかかります。
音楽に魅了されたときの気持ちを思い出すことが近道です。

赤ちゃん時代の四這い(ハイハイ)が体幹を鍛えると言われていますが、赤ちゃんだけでなく、子供でも一緒です。床でお座りの状態で遊ぶのもとてもいいです。

外で遊ぶのは活動量が多いだけでなく、いろんなおもちゃにあふれているからです。遊具や噴水、木登り、なんでも利用して遊んでください。

プロのダンサーさんたちは子供時代「いつでも遊んで、ふざけて踊っていた」と言います。ダンスが自分の遊びと結びつくように導いてください。

若くして留学すれば家族との時間は減ります。若いうちから離れても自分は家族とつながっていると思えるように、いっぱいの時間を過ごしてください。

バレエは細身でないといけないとあるレベルに来る言われますが、子供時代は体質や子供の味覚・好き嫌いをある程度尊重し、食事を「嗜む」ように導いてください。

最近の子供はとても忙しいのですが、脳と身体を十分に休ませることで、学びや心身の成長が安定します。頑張らせすぎないように配慮してください。

クルーガー曲線が有名ですが、(体や奏法について)知らないことを知ることが第一歩になります。

バレエ界でも音楽界でもこの概念はとても混乱しています。理にかなった、リーズナブルな動きを心がけましょう。

音楽家で故障するほど練習する人には、演奏以外の音楽を持つことを苦手とする人がある程度います。違った角度から音楽を楽しめるか、気にかけてください。
ご感想
川村 恵里佳
ピアニスト
より美しく、響く音を奏でるために、どのように自分の身体を使うか?それが昔から自分の中での大きな課題でした。 そんな中、イワシさんの施術を受け、互いにディスカッションしながら様々な音色を一緒に探していく過程はとても刺激的で、多くの発見がありました。
毎日使っているのはずなのに、今まで全く知らなかった身体の機能があったり、身体のある一部分を意識してみるだけで楽器の反応が全く変わったりと、未知の可能性を開拓する手がかりを多く得ることができました。自分のピアノから、今まで聴いたことのなかった音が聴こえてきたときの嬉しさは、何ものにも代え難いです。 これまで数々の演奏家と共に音を探求してきたイワシさんならではの豊かな経験や知識、技術は、これからも多くの演奏家や演奏を学ぶ学生の強い味方になると思います。
松岡 麻衣子
ヴァイオリニスト
「理想の音楽を奏でるために、もっと自由自在に楽器を弾きたい」という願望を、演奏する人なら誰もが抱いたことがあるのではないでしょうか。ヴァイオリンを弾く技術や姿勢に関して、私はこれまで色々な回り道をしてきた方だと思います。
幼少期は人一倍小柄だったこともあり、楽器を鳴らす為に、必要以上に身体に負荷をかけていました。その結果、手首の腱鞘炎だけでなく、奥歯の噛み合わせに不具合が出たこともありました。
20代を過ぎて、演奏方法を変えたいと考えていた頃、アレクサンダー・テクニークに出会いました。本を読み、単発のレッスンを受け、演奏動画を撮って、自分の身体のクセや改善方法を研究しました。少しずつ楽に演奏できるようにはなりましたが、それでもまだ解決できない課題があり、「イワシ整体ラボ」のイワシさんの施術を受けることにしたのです。
イワシさんに導かれ、骨格や筋肉の働きに意識を向ける中で、沢山の発見がありました。いつもの構え方から楽器を少しずらすこと、弓を持つ小指の位置を変えること、左手全体を丸めること、重心の感覚をずらすこと———計ってしまえば、どれも数ミリ程度の調整でしたが、”目からウロコ”の連続!
柔軟な姿勢で、欲しかった音色が出せるようになったのです。身体のプロフェッショナルから、的確なアドバイスを受けることの大切さを実感しました。
https://www.maikomatsuoka.com/
F,M 様(10歳)
アコーディオン歴6年
お母様より
息子は元々体の線が細い方なんですが、アコーディオン習っています。成長に伴いアコーディオンの大きさを9.6Kgあるものに持ち替えたところで、まだうまく持ててなかったのと、以前運動で左肘を痛めたこともあって少し肘に癖があるようで、大田先生から整体の人を勧められ、先生同席で会ってみました。
指示通り何度か体を動かしていると、動きの悪かった体も肘も左側が動くようなっていてびっくりしました。以前は大きな楽器を支えきれなかったのに、ずれなくなっていました。また、正しい姿勢・操作になったからか音の鳴り方が前と比べて響くようになり「変わった!」と感動しています。本人自身も「アコーディオン(本体)が動かなくなった!」ととても驚いています!本当に感謝の気持ちで一杯です!
習った練習をしっかり続けつつ、使われていなかった左上腕の筋肉を無理のない範囲で動かしていこうと思います。
AYA 様
ジャズドラマー
施術を終えての第一声 「体がとても喜んでいる」でした。
私は右手の痛みや不具合に10年以上も苦しんできました。右手が利き手なので日常生活も不便を感じていました。痛みで楽器の練習を休まなくてはいけない事はストレスとなり とても辛い事でした。 あるべき場所から関節、他などがズレてしまって不具合が生じ痛みや思うように手が動かなくなってしまったのだと先生の施術を体験して実感しました。 関節など本来の位置に戻ればなんの問題もない。正直 安心しました。 その本来の位置に戻す事ができる先生の技術と情熱に感動しました。
楽器演奏の時の関節の使い方など、 きめ細やかに教えてくださり これからもっともっと音楽に向き合っていけるような気がします。 施術後、私の右手の関節、他 約10年ぶりに 本来あるべき場所に戻り、とても喜んでいるように思いました。うまく言葉で表現できませんが、 「とても体と心が楽」という感覚です。 先生、ありがとうございました。
音大生 オーボエ&イングリッシュホルン
2年前、別の病院で肘部管症候群と診断され、練習時間などを工夫しいたものの、やはり手に違和感を感じてしまうようになってしまった時にイワシさんの施術を受けました。 自分にとって良い状態を保つにはかなり苦労すると感じましたが、良い状態で吹けたときの自分の音色の変化や息の吸いやすさ、指の軽さに驚き、きちんと習得したいと感じました。 なによりも、自分が出してきた音のなかでは聴いたことがないようないい音が出たことに驚きました。 イワシさんにはリハビリだけで終わらせるのではなく、どのように工夫したらより早く良い状態をキープできるようになるかをアドバイスして頂き、とても感動しました。 以前診断された時は練習時間を減らすことが治療のために必須と言われ、完全に治すことができませんでしたが、今日の施術で練習しつつどう治していくかのプロセスが見えたのが私にはとても新鮮に感じました。 これからはいい姿勢でたくさん練習してより自分の音を磨いていきたいと思います。 ありがとうございました。
ホリサカ ユキ
ヴァイオリニスト・シンガー
本番後の重い腰痛に悩んでいたのは10年程前から。緊張して体が強張っているからだろうと気にしないようにしてやり過ごしてきましたが、イワシ先生の目の前で少し音を出した際に、まず最初に指摘されたのが腰の位置を中心とした立ち方でした。 修正することでどう音が変わるか、その場で一緒に確認しながら体感する時間は、正に自分の体との積極的な対話でした。 理論的な解説を交えての説明は専門知識のない自分にもイメージしやすく、納得しながら受けることができます。
事象として現れる痛みや疲れなどといった体の不調、違和感の改善だけでなく、更にその先にある「その体でどんなパフォーマンスをするのか」というところまでを一緒に追求していく時間は貴重なものでした。 自分の体を知り、整える術を持っているというのはパフォーマーにとって非常に強みになると思います。専門的な知識を持った先生と共に体と向き合うことで、より効果的に実践に繋げられると感じました。
https://kyutarockets0129.amebaownd.com
岩井 洋美様
シンガー
初めて自分の声がステレオで聴こえた日の感動を久しぶりに思い出しました。「そうそう、こういう響きで歌いたかったんだ~!」と改めて自分の声の方向性が分かった気がします。そして、「あの響きで歌える」という自信が持てました。
今日はずっと歌いっぱなしでしたが、身体にも喉にもまったく無理がなく、どこも疲れてないです。歌ってしゃべってのライブは、「最後まで声が持ついか」という不安もあるのですがこの体のポジションをキープできたら大丈夫な気がしてきました。本当に今日は伺ってでよかったです。「よかったです」なんて言葉では足りないくらい、よかった~笑。
「1か月後」
今鏡を見ながら歌ってました。ちょっと油断するとポジションが微妙に変わるから響も変わりますね。その変化に敏感になれました。でも、どうやったら元に戻せるかがわかっているので不安にならないです。これはイワシさんのおかげ!イワシマジック!
イワシさんに身体を治してもらったのはもちろんですが、私は自信を取り戻せたことも大きな成果だと思ってます。このポジションで歌ったら絶対に声は響くっていう自信です。
匿名様
バレエピアニスト・リハビリ